【トイレトレーニングを始める前に読むお話】
目次
今回は、相談の多いトイレトレーニングについて説明していきます。
この記事を読むことで
・トイレトレーニングを始める時期
・成功しやすい段階
が分かります。
また、各段階ごとのアドバイスや注意点もありますので最後までお読みください。
【トイレトレーニングを始める前に】
トイレトレーニングを開始するために、備わっていて欲しい身体の機能(状態)についてお話します。
各項目をチェックしてみてください!
①トイレの間隔(膀胱の発達の確認)
「オムツを変えたばかりなのにすでに、おしっこが出ている」なんてことはありませんか?
お子さんが小さいうち(あえて何歳のころは…とは言いません)は、膀胱の発達が未熟なため、膀胱におしっこがちょっとたまると、勝手に出ていきます。
もう少し成長していくと、膀胱の発達とともにおしっこの回数が減ったり、一回の量が増えていき、だんだんと膀胱におしっこをためられるようになります。
この成長過程はとても大切で、膀胱の機能をしっかりと育ててあげましょう。
つまり、おしっこの蛇口が常に緩んでいるような状態なら、まだまだトイレトレーニングを始める時期ではないということです。
頻繁におしっこに誘いすぎると、膀胱がおしっこをためる経験を積み重ねられないので、焦らずゆっくり見守ってあげてください。
②尿意を感じている??
膀胱におしっこがためられるようになってきて、オムツが濡れる頻度が減ってきます。
ですが、まだまだ「尿意」を感じていない段階では「おしっこをがまんする」ことは難しいです。
「膀胱におしっこがたまったな」という感覚を覚えていく必要があります。
この段階でも、頻繁におしっこに誘いすぎてしまうと膀胱におしっこが十分にたまったという感覚をつかむ経験を積み重ねられないので、焦らずゆっくり見守ってあげてください。
こうした経験の積み重ねの中で、「おしっこっ!(出るかも)」というようなリアクションが出ると、トイレトレーニングを始めるチャンスがきてる気がします。
膀胱の感覚と脳がつながってきたかも…ということです。
③濡れることを不快に感じている?
→人は嫌なこと・ものを避けたいモノ。
パンツにおしっこをしてしまった時のビチョビチョ感、ヌワ〜ッと感を気持ち悪く感じにくい場合、トイレトレーニングの開始時期やそのやり方を慎重に検討する必要があります。
そうした感覚の違いの変化を感じにくいお子さまは、ある程度の割合でいらっしゃいます。
そういったお子さんの場合、トイレトレーニングを行う前に、
自分が接しているものなどに対する感覚の刺激を適切に脳に送り、リンクさせていく経験をたくさん積む必要があります。
具体的には、たくさんの感覚遊びです。
・音などの感覚:カラカラ・コロコロと音が鳴るおもちゃ
・光などの感覚:チカチカ・キラキラと光るおもちゃ
・押す感覚、はまる感覚:カチッ・ポチッとなるようなボタンがついているおもちゃ
・触れる・揺れる感覚:抱っこなどでギューッとしたりユラユラさせたり
・触れる感覚パートⅡ:ベタベタ、ザラザラ、ヌルヌル、グチョグチョ系のおもちゃ(小麦粉から粘土を作るのもありです)
・身体の向きやバランスの感覚:ゴロゴロと転がったり、ジャンプしたり、バランスをとったり、トランポリン飛んだり、バランスボールに色んな体勢で乗ったりなどなど
※全ての感覚遊びを行うのがいいとは限りません。
色々な経験を重ねることが大切で、それらの変化や刺激自体を楽しめるようにと、例を複数あげました。
まとめ
おしっこがしたいという感覚(尿意)に気付き、トイレまで我慢することができるようになってくると、次第に「我慢できる時間」も大人と同じよう調節できるようになってきます。
つまり、尿意に気付く+濡れたら気持ち悪いという感覚がある
この段階を確認できてから、トイレトレーニングを開始しだすと、比較的早くオムツが取れやすくなると思います。
上で、「○歳の頃は、こうです」というように年齢ごとに説明せず、あえて年齢を書かずに説明したのは理由があります。
それは、この記事をお読みいただいている保護者様を、焦らせてしまう可能性があるからです。
「○歳だから、これをさせないと!!」「○歳だからこれができてないと!!」
となってしまうと、
お子さまの成長段階に目を向けにくくなってしまいます。
・焦って始めても
・早く始めても
・無理して始めても
お子さんの成長はお子さんのペースで進んでいきます。
大切なのはお子さまの成長段階をおおまかに知ること、オムツが外れるまでの身体内の変化をざっと知ることです。
さて、そう考えながらお子さまのオムツを見てみてください。
たぶん、今は濡れてないと思います☆
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