【子どもの発達が気になる】就学前バージョン
目次
子どもの発達が気になる。
漠然としたテーマとして書き始めてしまいましたが、子育てをされている親御さんにとってお子さまの成長は輝かしくもあり、不安な面もあり日々多くの発見の中で喜びや心配、困りごとと向き合っていると思います。
そこで、新たなテーマとして「子どもの発達」について触れていきたいと思います。
私が心理士としてお子さまと関わる際に3つのポイントを注目しています。
心理士が注目する子どもの発達のポイント
Ⅰ運動
心理士が注目する子どもの発達、一つ目は『運動面』です。
○歳○か月だと、こういう動作・運動ができる(割合的にできる子が多い)という目安があります。
運動面の発達に注目する際は、大きく二つに分けてみています。
1粗大運動
いわゆる身体全身を使った動作です。
小さいお子さま(乳幼児)は「歩き始め」までの細かな身体の姿勢やその後のバランスのとり方、身体の使い方などに注目しています。
乳児は腹ばいの姿勢から頭をグッと持ち上げる動作をするようになり首すわりにつながっていきます。その後寝返り動作が出始め、つかまり立ちのような足を使う動作ができるようになります。
2微細運動
さきほどの 身体全身を使った動作とは異なり、今度は手先を使う細かな動作になります。乳幼児期からの発達を見ていくと手の動きには目的なくばたつかせる動作から、興味があるものに手を伸ばす動作、それを握る・つまむといった動作につながっていきます。
Ⅱ認知・適応
認知・適応というのは耳慣れないかもしれませんが、
様々なモノを子ども達がどう正確に捉え、それをどこまで再現できるかということを私たちは注目して観察しています。
分かりやすい例でいうと『模倣』(マネっこ)です。
手遊び歌や体操、ぬり絵(お絵かき)やレゴなど様々な遊びやおもちゃで模倣の様子を観察することができます。
(模倣ができるためには必要な力(発達・成長においての力)いくつかありますが、それはまた別の機会にお話しします。 )
Ⅲ言語・社会
注目する子どもの発達の3つ目が『言語面』です。言語の発達は、分かりやすいのではないでしょうか。
どれだけの言葉が話せて、どれだけの言葉が理解できるかということです。
こうした言葉の発達、成長にはコミュニケーション(社会性)と大きく関わっています。
どれくらい周囲の環境や他者に興味があるか。おもちゃなどに興味を示しどれくらい持続して遊ぶことができるか。
一人で遊ぶ時期、パパやママとお子さん1対1での楽しむ時期、同年代のお友だちと触れ合う時期、一緒に遊ぶ時期、、、などなど遊びの中でも多くの段階があります。
コミュニケーションの仕方や言葉(理解・表出)を含めて、注目しています。
Ⅳ総合
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲはそれぞれ別々に発達しているわけではなくそれぞれ影響しあって、子ども達は成長していきます。
例えば、「絵を真似して描く」という場面を想定した時に、何に注目して子どもを見るかといいますと
Ⅰ運動では姿勢(粗大運動)や筆記具の持ち方(微細運動)
Ⅱ認知・適応では真似する絵がどのようなものか。絵の描き方。持続時間などなど
Ⅲ言語・社会ではその絵が描けた時にどう表現するか、誰かに見せようとするか。「何描いたの?」「上手だね!」などの声かけにどう反応するか
などなど、、、たくさんのポイントを気にしながらそのお子さんの成長や発達の様子を見ていきます。
Ⅴまとめ
「○歳になるけど○○ができなくて…」といったお子さんの成長を心配される声を時々耳にします。
その際に、できないことを多く経験させるという方法が良く行われがちですが、、、
これまで話してきたように、様々な分野が絡み合いながらお子さんたちは成長しています。細かな要素を一つ一つ観察し、今必要な関わりが何かをしっかりと見極める必要があります。
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